これは以前ご紹介した、
怪~ayakashi~というアニメの、「
化猫」という作品(全三話)が、
あまりの反響の大きさから「
モノノ怪」と名を変え、連続シリーズとして帰ってきたものです。
一度見ないとその凄さは解りづらいと思いますが、
「
化猫」は、全体に漂うアジアンテイスト+随所に日本画の名作を彷彿とさせる意匠が盛り込まれ、
まさに「動く浮世絵」と言っても過言ではない作品でした。
更に驚くべきは、人物、風景などにこれでもかと貼られたテクスチャが、動くこと。
CGをふんだんに駆使しながらも、それでも「時代もの」の世界観を壊さない、
そのこだわりには目を見張るものがありました。
また、言うまでもなく物語も秀逸。無駄なシーンは殆ど無く、最後はホロっとさせてくれます。
現在、大手レンタルショップには大体置いてます。
さて、今回発売されたモノノ怪~座敷童子~ですが。
連続ものになる、ということでクオリティの低下や話の密度が薄くなるのではないか、
・・・などと色々心配していたのですが、
全くの杞憂に終わりました。
作画の乱れなど殆どなく、全く手抜きのない造り。
話としては、前作からの主人公、「薬売り」が、
一夜の宿を求めて泊まった所に、その後から宿を求めて妊婦がやってくる。
薬売りが最後の客だったため、部屋は満室。
宿の女将は普段人を通さない部屋に妊婦を泊めてやるのだが、その部屋で怪奇現象が・・・。
・・・というような流れです。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、前作「化猫」にしても、人の持つ暗い業、
その反面持っている人間の優しさを上手く描ききった作品ですね。
ただ、「化猫」を見ていないとちょっと意味わからない部分が出てくるかと。
でも今回もちょびっと泣いてしまいました。
続く、「海坊主」「のっぺらぼう」も楽しみです。
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